世界のEV/HEV/PHEVの新車販売台数予測を発表:電動化
富士経済は、世界のEV、HEV、PHEVの新車販売台数予測を発表した。EVは2023年、2024年に成長が鈍化したものの、2025年以降は市場が順調に拡大する予測となっている。
富士経済は2024年10月18日、世界のEV(電気自動車)、HEV(ハイブリッド車)、PHEV(プラグインハイブリッド車)の新車販売台数予測を発表した。
同調査によると、2023年の世界新車販売台数はEVが1004万台(前年比30.6%増)、HEVが553万台(同27.7%増)、PHEVが425万台(同49.6%増)となった。EVは2022年の販売台数が前年比60%弱となったものの、2023年は主要国にて助成制度が終了したことや、電気料金が高騰したことなどにより成長が鈍化している。
2024年の新車販売台数は、EVが前年比4.4%増、HEVが同16.3%増、PHEVが同28.2%増と予測した。EVは引き続き伸び悩みが見込まれるものの、自動車メーカー各社が多額を投資していることから、引き続き開発は進むと予測している。
2040年には、HEVの販売台数が1032万台(2023年比86.6%増)、PHEVが1151万台(同2.7倍)、EVが5713万台(同5.7倍)に達すると予測した。EVは2025年以降に市場が順調に拡大するとしている。
日本の新車販売台数は、2023年でEVが10万台、HEVが129万台、PHEVが5万台となった。2024年はEVが9万台(前年比10.0%減)、HEVが139万台(前年比7.8%増)、PHEVが6万台(前年比20.0%増)と予測している。2040年にはEVが196万台(2023年比19.6倍)、HEVが99万台(同23.3%減)、PHEVが28万台(同5.6倍)に達するとした。
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