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新車生産は国内が不正からの回復でプラス、海外は中国で苦戦続く自動車メーカー生産動向(3/3 ページ)

乗用車メーカーの2024年7月の世界生産台数は、8社合計が3カ月連続で減少した。

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マツダ

 マツダの7月のグローバル生産台数は、前年同月比9.2%増の11万1773台と3カ月連続のプラスだった。主力の国内生産は同8.7%増の7万8529台と2カ月ぶりに増加。車種別では主力の「CX-5」(同0.1%減)や「CX-30」(同1.5%増)は前年並みだったが、北米向けのラージ商品が好調で、輸出も同12.7%増と伸長した。

 なお、型式指定申請の手続きでの不正行為については、「ロードスターRF」と「マツダ2」の2車種を6月6日以降に生産を停止し、マツダ2は7月18日から、ロードスターRFは同月22日から再開した。国内市場向けのみで台数自体も少ないため、特に国内生産に大きな影響は及ぼしていないという。

 国内以上に好調なのが海外生産だ。前年同月比10.3%増の3万3244台と4カ月連続で前年実績を上回った。8社の海外生産では唯一2桁パーセント増を達成した。このうち北米は、メキシコは同5.8%減と2カ月連続のマイナスだったが、23年7月末から2直化した米国が同135.8%増と倍増した。加えて長らく低迷が続いていたタイがオーストラリアやベトナム向け「CX-3」の輸出が増えたことで同17.9%増と3カ月連続で増加した。ただ、中国は「CX-50」の減少などにより、同8.9%減と3カ月ぶりに前年実績を下回った。

三菱自動車

 三菱自動車の7月のグローバル生産台数は、前年同月比1.5%減の8万6670台と6カ月連続のマイナスだった。海外生産が低調で、同8.3%減の4万1228台と6カ月連続で減少した。主要地域である東南アジアの市況低迷が響いており、最大拠点を構えるタイが同11.1%減、インドネシアが同14.7%減と振るわない。

 一方、国内生産は、前年同月比5.6%増の4万5442台と2カ月ぶりのプラス。新型車「デリカミニ」が高い人気を集めており、国内生産全体を押し上げている。輸出は北米が堅調に推移し、同8.6%増と2カ月連続のプラスだった。

スバル

 スバルの7月のグローバル生産台数は、前年同月比5.4%減の8万611台と2カ月ぶりのマイナスとなった。国内生産が同0.2%増の6万1585台と6カ月ぶりのプラス。群馬製作所矢島工場(群馬県太田市)で2月に発生した死亡事故以降で初めて前年実績を上回った。輸出も同2.5%増と2カ月ぶりに増加した。

 一方、海外生産は大きく台数を落とした。唯一の海外拠点である米国生産は、前年同月比19.9%減の1万9026台と4カ月ぶりに減少。8社の海外生産で唯一の2桁パーセント減となった。前年7月の生産が高水準だったことも影響したようだ。

→「自動車メーカー生産動向」のバックナンバーはこちら

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