ニュース
トヨタが国交省に型式不正の調査結果を報告、国交省は継続調査を指示:品質不正問題
国土交通省は型式指定申請時の不正行為について、トヨタ自動車から調査結果報告を受けた。2024年5月末時点で判明した現行生産車3車種と過去生産車4車種以外の不正行為は確認されなかった。
国土交通省は2024年7月5日、型式指定申請時の不正行為について、トヨタ自動車から調査結果報告を受けたと発表した。同年5月末時点で判明した現行生産車3車種と過去生産車4車種以外の不正行為は確認されなかった。
報告を受けて、国土交通省は不正行為の原因や背景を継続調査し、速やかに報告するよう指示した。また、トヨタ自動車に立ち入り検査を行い、不正行為の事実関係などのさらなる確認を行い、トヨタ自動車による原因調査の結果も踏まえて、道路運送車両法に基づいて厳正に対応するとしている。
トヨタ自動車は2024年5月末時点で、現行生産車3車種では歩行者保護試験における虚偽データの提出などが、過去生産車4車種については衝突試験における試験車両の不正加工などがあったと報告していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- メーカー5社が型式申請の不正行為を報告、認識不足が背景に
国土交通省は複数の自動車メーカーから型式指定申請における不正行為の報告があったと発表した。不正行為があったのは、マツダ、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキ、トヨタ自動車の5社だ。 - 無理解な経営陣の「短期開発」が生んだ、ダイハツ64車種の不正
ダイハツ工業は同社が開発し、国内外で生産中の全ての車種の出荷を自主的に停止すると発表した。生産を終了したものを含め、64車種とエンジン3機種で型式認証の試験での不正行為が確認されたためだ。 - 国内自動車メーカー7社の取引先は約6.3万社、中小企業が多数
東京商工リサーチは国内自動車メーカー7社の取引先調査の結果を発表した。1次、2次を含めた取引先の合計は、重複を除いて全国に6万9860社あることが分かったという。 - マルチパスウェイ、EVのCO2削減、車電分離……クルマの脱炭素の形は
トヨタ自動車の中嶋裕樹氏がマルチパスウェイの意義、EVが製造時に排出するCO2の削減に向けたさまざまなアプローチのアイデア、バッテリーのリユースやリサイクルに向けた“車電分離”の提案など、自動車のカーボンニュートラルについて幅広く語った。 - 新車生産は3カ月ぶり増加も明暗分かれる、認証不正や品質問題が背景
乗用車メーカー8社の2024年4月の世界生産台数は、8社合計が3カ月ぶりに増加したが、各社で明暗が分かれた格好だ。国内生産では、能登半島地震による部品供給の影響に加えて、ダイハツ工業の認証不正、トヨタ自動車の品質問題、SUBARUの工場事故などが減産要因となった。 - 中国の苦戦、認証不正、北米の好調……2023年度の新車生産を振り返る
長らく続いた半導体の供給不足の緩和や北米を中心とした旺盛な需要などにより自動車生産の回復が続いている。日系乗用車メーカー8社の2023年度の世界生産合計は、2年連続で前年度実績を上回った。