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JFEスチールがCogniteのCPSデータ基盤採用:製造IT導入事例
Cogniteの「Cognite Data Fusion」が、JFEスチールのサイバーフィジカルシステムのデータプラットフォームに採用された。これにより、部門間で分断していたデータを一元化できる。
Cogniteは2024年9月12日、JFEスチールのサイバーフィジカルシステム(CPS)のデータプラットフォームに、同社の「Cognite Data Fusion」が採用されたと発表した。
Cognite Data Fusionは、サイバーフィジカルシステムの開発、実行をクラウド領域で統合するプラットフォーム。生産実績や製品品質データ、センサーデータなどの操業データを収集、統合、関連付けする処理を高速に実行する。
JFEスチールは、全製造プロセスのCPS化や操業現場の業務改革、生産性向上を目的に、高精度なデータ分析を可能にするデータ基盤としてCognite Data Fusionを採用した。これにより、複数の部門や工場間、システム間で分断されていたさまざまなデータを一元化。各データが持つ意味や背景を理解した上で、活用できるようになる。
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