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YKKが図面データ活用クラウドサービスを導入、工程設計業務を効率化:製造IT導入事例
キャディの図面データ活用クラウド「CADDi Drawer」を、YKKが導入した。同クラウドサービスにより図面のデジタル化と関連データとのひも付けを行い、工程設計業務の効率化や品質と調達力の向上を目指す。
キャディは2024年5月29日、同社の図面データ活用クラウド「CADDi Drawer」を、YKKが導入したと発表した。
YKKは、欧米を中心としたサステナビリティへの関心の高まりや、EC取引拡大による製品ライフサイクルの短期化などに対応するため、柔軟なサプライチェーンの構築に取り組んでいる。同社はこの課題解決に向けてCADDi Drawerを導入し、図面のデジタル化と関連データとのひも付けを行うことで、工程設計業務の効率化と品質/調達力の向上を目指す。
CADDi Drawerは、図面データの検索や利活用を通じて、調達原価低減や生産性向上などを実現するためのクラウドサービスだ。図面上の寸法や記号、文字情報などを自動的に読み取り、構造化されたデータとして保存。独自のアルゴリズムにより、2次元の形状から3次元での類似性を判定して類似図面を検索する機能を搭載する。
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