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ライフサイエンス研究者が川柳、「コロニーが 一個もない朝 帰りたい」:医療機器ニュース
サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループは、ライフサイエンス研究者を対象とした川柳コンテスト「川柳 in the ラボ 2024」の結果を発表した。最優秀人気作品賞には、「コロニーが 一個もない朝 帰りたい」が選ばれた。
サーモフィッシャーサイエンティフィック ジャパングループは2024年8月28日、ライフサイエンス研究者を対象とした川柳コンテスト「川柳 in the ラボ 2024」の結果を発表した。
同コンテストは、研究室で繰り広げられる「研究室あるある」や研究生活の喜怒哀楽について、時流を捉えつつユーモラスに表現した句を選考する。応募作品の中から優秀賞候補作品20句を選定後、Webサイト上で人気投票を実施し、「最優秀人気作品賞」「優秀人気作品賞」「優秀賞」を決定する。
2013年から実施してきたが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、今回は2年ぶり10回目の開催となった。コロナ禍も収まりつつあるなか、活気が戻った研究室や学会などでの交流、ボスとのやりとりの様子を詠んだ句が多かった。また、AI(人工知能)や研究予算、物価高をテーマにした句など、世相の反映も見られた。
2024年の最優秀人気作品賞には、「コロニーが 一個もない朝 帰りたい」という一句が選ばれた。実験の苦労が報われなかった瞬間のやるせなさが詠まれている。優秀人気作品賞は、「試薬ラベル スマホで撮って 拡大す」「射止めたい 光る君より GFP」の2句が選ばれている。
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