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同時多項目測定装置による新型コロナ変異ウイルスの検査法を開発医療機器ニュース

熊本大学は、新型コロナウイルスの既知および変異株を効率的に識別できる新規検査法「Intelli-OVI」を開発した。20種類以上のSARS-CoV-2変異ウイルスを迅速かつ高精度に分類できる。

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 熊本大学は2024年8月19日、新型コロナウイルスの既知および変異株を効率的に識別できる新規検査法「Intelli-OVI」を開発したと発表した。20種類以上のSARS-CoV-2変異ウイルスを迅速かつ高精度に分類することが可能だ。

 Intelli-OVIは、次世代同時多項目検出システム「IntelliPlex」と計算プログラム「OVI(Objective Variant Identification)」を組み合わせた分子診断法だ。

 IntelliPlexは、検査対象の種類を特定し同時多項目測定するために、πCodeと呼ばれる表面にIDパターンを刻印した磁気マイクロディスクに、遺伝子測定用のDNAプローブを固定した試薬を用いる技術を活用している。理論上サンプル中に含まれる約100カ所のウイルス変異配列の同時測定が可能だ。

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「IntelliPlex」システムによる多項目同時測定の原理[クリックで拡大] 出所:熊本大学

 IntelliPlexで得られた多項目データをもとに、OVIを用いてさまざまな既知および未知の変異株を決定する。

 DNAプローブは、新しい変異ウイルスの出現に応じて追加、変更することが可能だ。今回の研究の最新版では、35種類の異なるプローブの同時使用により、20種類以上のSARS-CoV-2変異ウイルスを効率的に識別できることが示された。

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計算プログラム「OVI」による変異ウイルスの特定[クリックで拡大] 出所:熊本大学

 Intelli-OVIは新規変異ウイルスに対して異常な検査結果パターンを示すことから、既知変異ウイルスだけでなく新規変異ウイルスの出現も迅速かつ簡便に検出できる可能性がある。

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