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発毛成分ミノキシジルの作用メカニズムの一端を解明医療技術ニュース

大正製薬は、高性能質量分析計でAGA患者の毛髪を解析し、発毛成分ミノキシジルがタンパク質BMP7など発毛や育毛に寄与する因子を変動させることで、薄毛を改善するメカニズムを明らかにした。

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 大正製薬は2024年8月8日、高性能質量分析計でAGA(男性型脱毛症)患者の毛髪を解析し、発毛成分ミノキシジルの作用メカニズムの一端を明らかにしたと発表した。

 ミノキシジルは、発毛効果の有効性が認められた成分として、薄毛治療に用いられている。今回、ミノキシジル外用剤を継続使用する男性のミノキシジル使用前、使用後の毛髪について、プロテオーム解析した。プロテオーム解析には、高性能質量分析計を用いたDIA(Data-independent acquisition)分析技術を採用した。DIAは、従来の分析技術では検出できなかった極めて微量なタンパク質も検出可能だ。

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ミノキシジル使用者の髪を用いた実験のイメージ 出所:大正製薬

 解析の結果、ミノキシジル外用剤の使用により薄毛が改善された人の髪の内部では、タンパク質BMP7などが変動していることが明らかとなった。BMP7は、毛髪が成長する期間に毛包で量が増えることが知られている。

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ミノキシジル外用剤使用後の髪の内部因子の変動[クリックで拡大] 出所:大正製薬

 この変動は、ミノキシジルが発毛を促した痕跡だと考えられる。BMP7など発毛や育毛に寄与する因子を変動させることにより、ミノキシジルが薄毛の改善効果を示す可能性が示された。

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