ニュース
スバルがテストコースにローカル5G、協調型自動運転の実証実験を開始:自動運転技術
SUBARUはスバル研究実験センター美深試験場にスタンドアロン構成のローカル5G設備を導入し、協調型自動運転の実証実験を開始した。
SUBARU(スバル)は2024年8月28日、スバル研究実験センター美深試験場(北海道美深町)にスタンドアロン構成のローカル5G設備を導入し、協調型自動運転の実証実験を開始したと発表した。
Sub6帯に対応する7基の無線基地局を設置し、周回コース全域で協調型自動運転の遠隔制御を可能にした。導入した設備はノキアソリューションズ&ネットワークスのNOKIA Digital Automation Cloud(NDAC)のシステムで構成されている。日鉄ソリューションズが導入をサポートした。テストコースへのローカル5G設備導入は「国内自動車メーカーとして初の事例」(スバル)だとしている。
スバルは自動運転技術の先行研究として移動通信を用いた自動運転システムの研究を進めてきた。スタンドアロン構成のローカル5G設備による高速かつ信頼性の高い通信環境において、複数の自動運転車両による自動合流などの管制制御や、遠隔で車両の走行制御を行う実証実験を行うこととした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 除雪車の梯団走行の自動運転化に向けた実証実験を実施
中日本高速道路およびNECは、除雪車の梯団走行の自動運転化に向けて、E1A新東名高速道路の建設中区間にて実証実験を実施する。勾配や曲路に加えて、合流や路上障害物があった場合の運用上の課題把握を図る。 - 収集作業に自動追尾するごみ収集車、三菱ふそうが実証実験
三菱ふそうトラック・バスは自動追尾型のごみ収集電動車の実証事業に参加した。 - 川崎市が自動運転バスの実証、都県境や川崎駅前を走る
川崎市は自動運転バスの実証実験を行う運行ルートやスケジュールを発表した。 - 路側カメラなどのデータ連携に関するNEDO事業の実施予定先が決定
ティアフォーが、自動運転支援道に関わるNEDO公募の「路側カメラ、LiDAR等データ連携システムの開発」の実施予定先に採択された。自動運転車両と路側インフラ機器を連携する路車協調システムを活用する。 - 「自動化レベルGOA2.5」対応の鉄道自動運転システムを開発
東芝インフラシステムズと長野電鉄は、線路内に設備を追加せずに「自動化レベルGOA2.5」に対応可能な自動運転システムを開発した。実証実験により、夜間でも200m先の支障物を検知して停車できることを確認している。 - ティアフォーと日本交通が自動運転AIの開発用データの収集で協力
ティアフォーは自動運転のAI開発でのデータ共有のため日本交通と協業を開始した。