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半導体用フォトレジスト向け材料の新工場建設、2024年度第4四半期に量産へ:工場ニュース
旭有機材は、愛知工場敷地内に完成した「電材第二工場」の竣工(しゅんこう)式を実施した。新工場では、レガシー半導体や先端半導体用のフォトレジストなどに使用される材料を製造する。
旭有機材は2024年7月23日、愛知県丹羽郡扶桑町にある愛知工場敷地内に完成した「電材第二工場」の竣工(しゅんこう)式を実施したと発表した。代表取締役社長の中野賀津也氏をはじめ、約30人が出席した。
同社は投資戦略として、2021〜2025年度の5年間で、成長投資と定常投資向けに220億円を計画している。その一環として、2022年より愛知工場に電材第二工場の建設を開始。今回、低メタル技術や合成技術、精製技術を用いて電子材料用の製品を製造する新工場が竣工した。
新工場では、レガシー半導体や先端半導体用のフォトレジストなどに使用される材料を製造する。総投資額は約60億円。同年8月から試運転を開始し、2024年度の第4四半期(=1〜3月期)から量産に入る。
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