レゾナックが黒字転換、通期予想も上方修正:製造マネジメントニュース(2/2 ページ)
レゾナック・ホールディングスは、2024年12月期第2四半期(1月1日〜6月30日)の売上高が前年同期比8.5%増の6685億円で、営業利益は同411億円改善の280億円となり前年同期の赤字から黒字に転じた。
上方修正した通期予想の概要
イノベーション材料セグメントの売上高は同8%増の470億円で、営業利益は91.5%増の55億円となった。同セグメントでは、原材料価格の高騰を製品販売価格に転嫁した点や販売数量増により、売上高は前年同期比で増収。営業利益は価格転嫁のタイムラグ要因も解消され増益となった。
ケミカルセグメントの売上高は同3.7%減の2454億円で、営業利益は同57%減の20億円を記録した。同セグメントの石油化学事業は、誘導品の定期修理の影響で販売数量が減少したものの、ナフサ価格上昇に伴って販売単価が上昇したことで増収増益となった。化学品事業は、売上高は前年同期並みで、一部製品の原料高により減益を記録した。黒鉛電極事業は、市況低迷の影響を受けた販売数量の減少および販売単価の下落により減収減益となった。
レゾナック・ホールディングス 取締役 常務執行役員 CFOの染宮秀樹氏は「2024年4月16日に公表した2024年12月期第2四半期の業績予想と本日公表の実績に差異が生じた点や直近の業績動向を踏まえ、2024年12月期の通期連結業績予想を修正する。半導体/電子材料セグメントにおける需要が引き続き好調に推移することで増収増益を見込むことを背景に、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の予想をそれぞれ、上方修正する。なお、為替レートや国産ナフサ価格などの見直しも行っている」と話す。
具体的には、売上高は1兆3920億円、営業利益は610億円、経常利益は510億円、親会社株主に帰属する当期純利益は345億円に上方修正した。
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