日立がロボティクスSIの協創拠点を東西に開設、プロダクトとOTの実物を体感可能:産業用ロボット(3/3 ページ)
日立製作所と日立オートメーションは、製造や物流の分野向けのロボティクスSIを中核とした自動化/最適化の協創拠点「Automation Square HANEDA」を報道陣に公開。羽田空港に隣接する同所と併せて、京都市内に「Automation Square KYOTO」も開設している。
カートピックと比べて4倍の生産性を実現する「OTP」のデモライン
Logistics Zoneのデモラインは、物流倉庫におけるより生産性の高い商品供給方式として期待されている「OTP(Orders to Person)」をイメージしたものとなる。このOTPは、作業者の歩行レスに加えて荷合わせ作業も不要となるため、一般的な作業者が棚にあるモノをピックするカートピックと比べて4倍の生産性を実現できるという。
OTPを行うためのオーダー仕分けは、日立独自の制御ロジックに基づくピッキング設備最適化ソリューション「LogiRiSM」がベースになっている。仕分け対象になるモノを並べた棚の搬送には日立インダストリアルプロダクツのAGV「Racrew」を、作業者が歩行レスでオーダーに合わせてコンテナへの仕分けを行うのにはプラスオートメーションのロボットソーター「t-Sort」を用いている。また、Racrewで運んできた棚からオーダーに合わせてモノを取り出す際には、アイオイ・システムの「プロジェクションピッキングシステム」の指示に従って行えばよい。デモラインでは使用していないが、中型のAGVとして三機工業のソーティングロボット「メリス・ビアンカ」も展示している。
また、これらの作業実績などについては「Hitachi Digital Solution for Logistics Warehouse Visualization System(HDSL-WVS)」を用いて見える化できるようになっている。
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