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日立がロボットSI事業強化に向けドイツ企業を買収、JRオートメーションと連携製造マネジメントニュース

日立製作所は、欧州を中心にロボットSI事業を展開するドイツのMA micro automationを買収すると発表した。買収金額は7150万ユーロ(約119億円)で、2024年後半の買収完了を予定している。

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 日立製作所(以下、日立)は2024年4月26日(現地時間)、欧州を中心にロボットSI事業を展開するドイツのMA micro automation(エムエー マイクロ オートメーション)を買収すると発表した。買収金額は7150万ユーロ(約119億円)で、2024年後半の買収完了を予定している。

MA micro automationによるメディカル分野の製造ライン
MA micro automationによるメディカル分野の製造ライン[クリックで拡大] 出所:日立製作所

 今回の買収は、MA micro automationを傘下に置くドイツMAX Automation子会社のMAX Managementから全株式を取得することで実施される。日立とMAX Managementの間で株式譲渡契約が締結されており、各国規制当局の承認を経て2024年下期(7〜12月)に契約をクロージングする予定だ。

 MA micro automationは、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州のザンクト・レオン=ロートに本社を置く。従業員数は約200人で、2023年の売上高は4650万ユーロ(約77億円)である。欧州を中心に北米や東南アジアにおいて、高速リニア搬送システムや高精度組み立て、高速画像検査技術など含めたロボットSI事業を展開している。特に、高速/高精度の自動化ノウハウと光学画像検査技術を組み合わせることで、コンタクトレンズや体外診断/糖尿病向け診断用消耗品といった医療用部品の射出成形による製造、組立、試験に対応した超小型組み立てのロボットSIに強みを持つ。創業は2003年で、シーメンスからのカーブアウトにより2013年にMAX Automationの傘下に入っていた。

 買収完了後は、日立傘下で北米を拠点にロボットSI事業を展開するJR Automation(JRオートメーション)と一体となりグローバルに事業を拡大していく方針である。北米、欧州、東南アジアに20以上の拠点を持つJR Automationにとって、今回の買収は欧州における事業基盤の拡充に加えて、医療用部品をはじめメディカル分野の新たなケイパビリティの獲得につながる。また、日立としても、JR AutomationとMA micro automationのロボットSI事業を軸に、2022年8月に買収したFlexware InnovationのMES(製造実行システム)や、Hitachi Digital ServicesのERP、GlobalLogic(グローバルロジック)のデジタルエンジニアリングを含めて、現場と経営をデジタルでつなぎ全体最適化を図る「トータルシームレスソリューション」の提供力を高められるとしている。

日立グループのロボットSI事業を軸としたトータルシームレスソリューション戦略
日立グループのロボットSI事業を軸としたトータルシームレスソリューション戦略[クリックで拡大] 出所:日立製作所

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