キユーピーらが使用済みマヨネーズボトル回収の実証実験をスタート:リサイクルニュース
キユーピーと味の素は、マヨネーズボトルの資源循環に向けて、イトーヨーカ堂と協力し、イトーヨーカドー溝ノ口店で、2024年7月1日からメーカー2社協働で使用済みマヨネーズボトル回収の実証実験を開始する。
キユーピーと味の素は2024年6月20日、マヨネーズボトルの資源循環に向けて、イトーヨーカ堂と協力し、イトーヨーカドー溝ノ口店(神奈川県川崎市)で、同年7月1日からメーカー2社協働で使用済みマヨネーズボトル回収の実証実験を開始すると発表した。「キユーピーハーフ」「ピュアセレクト コクうま 65%カロリーカット」など、マヨネーズ(JAS規格)以外の半固体状ドレッシングなどのボトルも対象とする。
実証実験の概要
今回の実証実験は、実施期間が2024年7月1日〜2025年6月30日で、実施場所はイトーヨーカドー 溝ノ口店。回収対象は家庭で使用済みのマヨネーズボトルで、回収に出すマヨネーズボトルは、キャップを外すとともに側面のシールをはがし、ボトル内に水を3分の1入れて振り洗いしてからハサミで半分に切り、内部をスポンジと洗剤で洗浄し乾燥が終わった後に、回収ボックスに入れる必要がある。
今回の取り組みで回収された使用済みマヨネーズボトルは、回収量や状態などを確認した上で、両社が協働して資源循環の実現に向けた技術検証に活用する。
マヨネーズボトルの主な素材はポリエチレン(PE)だが、飲料用PETボトルに代表されるような水平リサイクルの仕組みが社会的に実装されていない。そこで、今回の取り組みでは、一般消費者に、マヨネーズボトルも再資源化できる可能性があると理解してもらう。そのため、回収実証実験では、使用済みマヨネーズボトルのリサイクル啓発活動も推進する。
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