ニュース
予知保全ソフトに生成AIを活用した作業指示作成機能を追加 ロックウェル:製造ITニュース
ロックウェル オートメーション ジャパンは、同社の予知保全ソフトウェア「Fiix Asset Risk Predictor」に、生成AIを活用して詳細な作業指示を作成できる機能を追加する。
ロックウェル オートメーション ジャパンは2024年5月16日、同社の予知保全ソフトウェア「Fiix Asset Risk Predictor」に、生成AI(人工知能)を活用した作業指示作成機能「Fiix Prescriptive Maintenance」を追加すると発表した。
Fiix Prescriptive Maintenanceは、生成AIを活用して、故障予知の情報を詳細かつ実行可能な作業指示に変換し、メンテナンスチームに提供する機能だ。
作業指示は、資産データや完了済みの作業指示データ、信頼性の高い保全関連の情報源を基に生成される。担当者は生成された作業指示に対してレビューや編集をした上で、設備保全管理システムやエンタープライズ資産管理ツールに送信する。
同機能を活用することで、予期しないダウンタイムの削減や設備効率の向上が見込まれるほか、リソースをより有効活用するために必要な予測、作業指示を生成できるようになる。また、担当者の経験を問わず、誰でも詳細な資産情報や作業指示情報にアクセス可能になるため、知識の標準化にも寄与する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- IoTデータの活用可能性を拡大 現場で使いやすいスマホのAIアシスタント
MODEは2024年4月25日、現場で取得したIoTデータを基に、現場作業者を大規模言語モデルで支援する「BizStack Assistant」を同年5月1日に提供開始すると発表した。 - AIとリアルタイムデータを活用し、フィールドサービスを効率化
Salesforceは、AIを活用してフィールドサービスの業務を効率化する「Einstein 1 Field Service Edition」パッケージを発表した。パッケージには生成AIアシスタント「Einstein Copilot」ベータ版も含まれている。 - 国内DX関連市場、30年度に8兆350億円規模へ スマート工場への投資も増
富士キメラ総研は、DX関連の国内市場調査結果を発表した。同市場は2030年度に8兆350億円まで拡大する見込みだ。特に、製造や物流、交通、金融、医療、介護などの業種で伸びが注目される。 - 試行フェーズを脱した通信業界の生成AI活用 MWC 2024レポート(後編)
この連載ではMONOistとSalesforceのインダストリー専門家が協力して、世界各地の展示会から業界の最新トレンドをお届けします。第4弾では前回に続き、2024年2月26〜29日にかけてスペインのバルセロナで開催されたMWC Barcelona 2024から、通信業界の生成AIのトレンドを紹介します。 - 製造業DXで日本が欧州から学ぶべき点、学ばなくてもよい点は何か
製造業のDXは広がりを見せているが、日本企業の取り組みは部分的で、ビジネスモデル変革など企業全体の価値につながっていないと指摘されている。製造業のDXに幅広く携わり、2023年12月に著書「製造業DX EU/ドイツに学ぶ最新デジタル戦略」を出版した東芝 デジタルイノベーションテクノロジーセンター チーフエバンジェリスト/アルファコンパス 代表の福本勲氏に話を聞いた。 - 国内製造業の生成AI活用は「進んでいる」 しかし、一歩リードを生かせるのか
国内製造業がリードし続けられるか、勝負はまだまだこれからです。