やよい軒から排出される廃食用油をSAF製造の原料として使う取り組みがスタート:脱炭素
プレナスは、日揮ホールディングス、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYとともに、やよい軒などの店舗から出る使用済み食用油を、持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel、SAF)製造の原料として活用する取り組みを進めている。
定食レストラン「やよい軒」や「ほっともっと」などを展開するプレナスは2024年5月17日、日揮ホールディングス(日揮HD)、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGYとともに、やよい軒などの店舗から出る使用済み食用油(廃食用油)を、持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel、SAF)製造の原料として供給する取り組みで、相互に協力する基本合意書を同年4月30日付で締結したと発表した。
各社の役割
プレナスは、やよい軒などの店舗から排出される廃食用油をSAFの原料として供給する。まずは関東1都6県のやよい軒店舗124店から出る廃食用油の提供を行う。今回の取り組みによる廃食用油の供給量は年間最大約220トン(t)を見込んでいる。今後、順次やよい軒の他店舗などに取り組みを広げていく予定だ。
レボインターナショナルは、店舗から廃食用油を収集しSAFFAIRE SKY ENERGYに引き渡す。
SAFFAIRE SKY ENERGYは、2024年度下期〜2025年度初頭の製造開始を目指し、大阪府堺市で建設を進める日本初となる国産SAFの大規模製造プラントで、レボインターナショナルから引き取った廃食用油を原料としてSAFの製造を行う。製造するSAFは年産約3万キロリットルを予定している。
日揮HDは、廃食用油を原料とするSAF製造事業に関するサプライチェーンの全体構築を主導する。今回の取り組みによるCO2削減量は年間約560tを見込んでいる。
国産SAFの大規模製造プラントについて
日揮HD、レボインターナショナル、コスモ石油の3社は2022年11月、SAFFAIRE SKY ENERGYを設立し、国内で発生する廃食用油のみを原料としたSAFの大規模製造プラント開設を目指し、2024年度下期〜2025年度初頭にコスモ石油堺製油所構内に建設するプラントの稼働計画を公表した。同事業は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より採択を受けた助成事業だ。
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