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eVTOLの気流や騒音を最適化する流体力学シミュレーションを導入:電動化
Embraerがダッソー・システムズの流体シミュレーションソフト「SIMULIA PowerFLOW」を導入し、Eve Air Mobilityが開発を進めるeVTOLのシミュレーションや分析、テストなどを実施している。
ダッソー・システムズは2024年3月14日(現地時間)、Embraerが流体シミュレーションソフトウェアの「SIMULIA PowerFLOW」を導入。Eve Air Mobilityが開発を進めるeVTOL(電動垂直離着陸機)のシミュレーションや分析、テストなどをバーチャル環境で実施していることを発表した。
同アプリケーションは、業界で認められた堅固な流体力学シミュレーションにより、eVTOLのプロペラから生じる気流や騒音を最適化できる。飛行状態を正確に予測できるため、バーチャル環境での飛行性能評価や騒音試験が可能だ。eVTOLは都市部での運用を想定しており、騒音の軽減が重要な要素になっている。
Eve Air MobilityのeVTOLは、すでに試作第1号の組み立てが着手され、年内には飛行試験キャンペーンを予定している。納入および運航は、2026年開始の見込みだ。
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