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トヨタ「プリウス」のドアハンドルに不具合、13万台がリコール:製造マネジメントニュース
トヨタ自動車は国土交通省に「プリウス」のリコールを届け出た。対象となるのは、2022年11月24日〜2024年4月3日に生産された13万5305台だ。
トヨタ自動車は2024年4月17日、国土交通省に「プリウス」のリコールを届け出た。対象となるのは、2022年11月24日〜2024年4月3日に生産された13万5305台だ。
不具合の部位は後席のドアアウターハンドルだ。後席ドアハンドルの開スイッチの防水性能が不十分なため、洗車などで多量の水がかかるとスイッチ内部に水が浸入することがある。そのままの状態で使用を続けると、スイッチ内部の回路が短絡して作動し、最悪の場合は走行中に後席ドアが開く恐れがある。発生した不具合件数は3件で、事故は発生していない。
全車両の後席ドアハンドルの開スイッチを対策品と交換するが、対策品の準備が整うまで暫定的にヒューズを取り外して開スイッチの作動を停止する。ドアを開けるのは手動の操作に限定される。
2022年11月にデビューした5代目プリウス
リコール対象となるのは、2022年11月に発表された5代目のプリウスだ。ハイブリッド車(HEV)を普及させる役割を担ってきた歴代プリウスに対し、5代目は「愛車」として愛されるためのデザインと走りに力を入れた。リアホイールアーチ周辺の造形にもこだわっており、後席のドアアウターハンドルはピラー内に設置している。
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