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電気、水、エアなど工場インフラ設備の最適運転効率を算出する診断サービス:FAニュース
NECファシリティーズは、「工場インフラ設備最適運転診断サービス」の受け付けを開始する。工場インフラ設備の最適な運転効率を算出し、効率の期待値と実態値の乖離を可視化して設備の最適運転を提案する。
NECファシリティーズは2024年3月25日、工場設備のエネルギー効率を可視化する「工場インフラ設備最適運転診断サービス」の受け付けを同年4月から開始すると発表した。サービス提供価格は、設備1台あたり30万円(税別)からとなる。
同サービスは、同社が施設管理業務で培った設備の仕組み理解とエネルギー原単位管理手法を用いて、電気、水、圧縮空気、燃料、窒素などを供給する工場インフラ設備の最適な運転効率を算出するものだ。
同サービスにより、大量のエネルギーを消費し、温室効果ガスを排出する製造業において企業命題となっている、カーボンニュートラル経営への取り組みを支援する。
診断サービス提供の流れとしては、まず冷凍機やコンプレッサーなど多くの電力を使用する設備の稼働状況について顧客からヒアリングをし、同社の各種計測器を設備に取り付ける。
電力使用量や発生熱量などのデータを一定期間取得した後、データをエネルギー原単位管理手法で解析し、エネルギーの使用量や設備ごとの効率の期待値と実態値の乖離を可視化して、設備の最適運転を提案する。この提案により、顧客は現状を把握し、今後のエネルギー、CO2削減計画を立てられるようになる。
同社は2024年度の受注目標を年間24件としており、九州からサービス提供を開始した後、全国に拡大していく。
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