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非常駐の設備点検、保全管理と異常予兆検知を組み合わせた保全サービスを提供:製造ITニュース
NECファシリティーズは、非常駐での各種インフラ設備の点検、保全管理業務と、設備の異常予兆を検知する技術を組み合わせた保全サービスの提供を開始した。
NECファシリティーズは2023年3月31日、非常駐での各種インフラ設備の点検、保全管理業務と、設備の異常予兆を検知する技術を組み合わせた保全サービスの提供を開始した。
同社は従来から、顧客の工場に常駐して、インフラ設備の安定稼働を監視、管理するアウトソーシングサービスを提供している。これに加えて近年は、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)を活用した設備の異常予兆検知システム「NEC DFM Presagio」の実証実験などにも取り組んでいる。これらの経験や知見を生かし、施設管理業務をアウトソースする際の選択肢を増やすため、新たなサービスの提供を開始した。
同サービスは、遠隔監視による設備管理や故障時の早期対応、また故障の予兆検知により、導入先企業の施設の安定稼働に貢献する。施設の規模が比較的小さかったり、工場が近隣に分散していたりなど、施設管理業務の常駐が難しい企業や、施設管理業務アウトソーシングをスモールスタートしたい中部地区の企業を対象に提供していく。
先行導入の事例では、非常駐の定期保全サービスとして、月1回の巡回点検と設備ごとの定期メンテナンス、遠隔監視を提案。異常予兆検知として、冷却水ポンプに設置した振動センサーで24時間365日の振動測定を実施し、測定データから運転状態の異常兆候を把握している。
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