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ファミマがアルコール消毒液の空容器をリサイクルする実証実験を開始:リサイクルニュース
ファミリーマートは、花王プロフェッショナル・サービスとともに、ファミリーマート店舗で使用されたプラスチック容器のリサイクルを促進し再製品化する仕組みを構築するための実証実験を、2024年3月13日から神奈川県内の約350店舗で開始すると発表した。
ファミリーマートは2024年3月11日、花王のグループ会社である花王プロフェッショナル・サービスとともに、ファミリーマート店舗で使用されたプラスチック容器のリサイクルを促進し再製品化する仕組みを構築するための実証実験を、同月13日から神奈川県内の約350店舗で開始すると発表した。
実施するプラスチック容器リサイクルの実証実験では、店舗から使用済みプラスチック容器を店舗配送トラックの空きスペースを活用し回収して、配送センターで一時保管後、花王で再製品化に向けた検討を行う。これらの取り組みにより、店舗回収の簡素化と回収ルートの確立に加え、回収コストの低減につなげていく。
今回の取り組みの背景
2022年4月に施行された「プラスチック資源循環促進法」では、事業者から排出されるプラスチック製品の回収、リサイクルの促進を目指しており、プラスチックを資源として循環させる取り組みの重要性が高まってる。ファミリーマートでは、店舗のスタッフが仕事に入る前と休憩の後、ホットスナックや中華まんなどの調理/販売の際に、アルコール消毒液を使用しており、そのプラスチック容器の数量は全国で年間約4万本(約2トン)に上る。
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