中堅社員が直面する不安、ターニングポイントは社会人6年目と10年目前後:キャリアニュース(2/2 ページ)
ALL DIFFERENTが「中堅社員の意識調査」の結果を発表した。約46%が「自分の知識、スキルに不安を感じる」と回答し、不安に対する捉え方のターニングポイントが、社会人6年目と10年目前後にあることが分かった。
各年次で壁の捉え方に違いあり
続いて、「自分の知識、スキルに不安を感じることがある」という項目に対して「ある」と回答した人に、知識やスキルへの不安をどのように捉えたか尋ねた。その結果、トップ3は「不安に感じた」(33.9%)、「成長の機会と感じた」(24.1%)、「負けたくない、乗り越えたいと感じた」(20.1%)だった。
知識やスキルへの不安をどのように捉えたかについて、年次別に比較したところ、「社会人5年目」と「社会人8年目」は「成長の機会と感じた」が最も高く、それぞれ35.7%、34.4%だった。「不安に感じた」は、「社会人6年目」と「社会人9年目」が特に高くなっており、それぞれ40.7%、50.0%を占めた。社会人10年目以降も3割を超えている。
「仕事の量が多いと感じることがある」の項目に「ある」と回答した人に、仕事の量が多いと感じる状況をどのように捉えたか尋ねると、最も多かったのは「大変だと感じた」(37.7%)だった。次いで「不満を抱いた」(21.9%)、「我慢した」(18.1%)となっている。
次に、仕事の量が多いと感じる状況の捉え方について、年次別に比較したところ、「社会人5年目」を除く全年次で「大変だと感じた」が最も多かった。特に回答割合が高いのは「社会人9年目」で55.0%だった。「社会人5年目」は、全年次で唯一「不満を抱いた」(28.8%)が「大変だと感じた」(23.1%)を上回っている。
「上司との人間関係について苦労したことがある」に対して「ある」と回答した人に、上司との人間関係について苦労するときの場面を尋ねた。トップ3は「意見が合わない」(38.3%)、「適切な指示を出してくれない」(33.0%)、「厳しい、怖い」(27.8%)となった。
上司との人間関係で苦労した状況をどのように捉えたか尋ねたところ、最も多かったのは「不満を抱いた」(27.8%)だった。次が「我慢した」(25.2%)、「会社を辞めたくなった」(19.6%)となっている。
上司との人間関係で苦労した状況をどのように捉えたかを、年次別に比較すると、「社会人9年目」の「不安に感じた」(42.9%)が突出した結果となった。他の年次と21ポイント以上の差が出ている。また、「社会人6年目」「社会人8年目」を見ると、「我慢した」が高くなっており、それぞれ38.9%、38.5%だった。「会社を辞めたくなった」は「社会人6年目」(38.9%)が最も高かった。
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