サーベイ後にアクションを起こした企業の約77%が「生産性が向上した」:キャリアニュース(1/2 ページ)
中途採用サービス「ミイダス」が「エンゲージメントサーベイ」に関する比較調査の結果を発表した。サーベイ後に判明した課題に対してアクションを起こした企業の76.9%が、社員の生産性が向上したと回答した。
ミイダスが運営する中途採用サービス「ミイダス」は2024年2月6日、「エンゲージメントサーベイ」に関する比較調査の結果を発表した。エンゲージメントサーベイとは、従業員が会社や仕事に対して持っている情熱を測定するための調査をさす。
同調査の対象者は、エンゲージメントサーベイを実施した企業の経営者、役員で、サーベイ実施後、可視化された課題に対してアクションを起こしている104人と、起こしていない100人の回答をまとめた。
まず、「エンゲージメントサーベイの結果を通して、会社として特にどのような課題が可視化されましたか」と尋ねたところ、アクションを起こしている企業の課題トップ3は、「組織への満足度が低い」(32.7%)、「個人の成長実感が低い」(31.7%)、「組織からの承認実感が低い」「社内コミュニケーションに課題がある」(同率28.8%)だった。
アクションを起こしていない企業は、1位が「組織への満足度が低い」(35.0%)、2位が「評価や報酬に対する納得度が低い」(24.0%)、3位が「経営陣への満足度が低い」(23.0%)となっている。2位以降の回答を見ると、アクションを起こしている企業は「個人の成長欲求」について、アクションを起こしていない企業は「経営や制度」についての課題が挙げられている。
次に、エンゲージメントサーベイを実施して分かったことを尋ねた。その結果、アクションを起こしている企業は、1位が「経営陣への期待感、満足度」(71.2%)、2位が「組織への期待感、満足度」(67.3%)、3位は「仕事に対する意欲、満足度」(51.9%)だった。アクションを起こしていない企業は、1位が「組織への期待感、満足度」(39.0%)、2位が「経営陣への期待感、満足度」(37.0%)、3位が「仕事に対する意欲、満足度」(35.0%)となっている。
これを、前問で調べた「エンゲージメントサーベイの結果を通して可視化された課題」と比較すると、アクションを起こしていない企業と比べて、アクションを起こしている企業は全ての項目で回答割合が高く、サーベイを通じて多くの気付きを得られていた。
続いて、過去1年間を振り返り、エンゲージメントサーベイの実施後に社員の生産性が上がったと感じるか尋ねた。アクションを起こしている企業は「非常にそう感じる」が30.7%、「ややそう感じる」が46.2%となり、76.9%が生産性が上がったと感じていた。一方、アクションを起こしていない企業は「非常にそう感じる」が3.0%、「ややそう感じる」が26.0%となり、生産性向上を感じているとの回答は29.0%にとどまった。
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