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プエルトリコ工場に新棟建設、血管内治療用デバイスの生産力向上へ:医療機器ニュース
テルモは、血管内治療用の止血デバイス「アンジオシール」の生産能力向上を目的に、プエルトリコ工場に新棟を建設する。新棟建設と生産設備導入に関する投資額は約3000万ドルだ。
テルモは2024年2月15日、血管内治療用の止血デバイス「アンジオシール(Angio-Seal)」の生産能力向上を目的に、プエルトリコ工場に新棟を建設すると発表した。新棟建設と生産設備導入に関する投資額は約3000万ドル(約45億1000万円)で、2025年夏の竣工を予定している。
止血デバイスのグローバルな需要拡大に応えるとともに、将来のさらなる生産能力拡充に備えるため、新棟の床面積は既存の生産棟の約3倍を計画。新棟稼働後は、既存の生産棟は事務所として活用される。
止血デバイスは、血管内治療の術後において、カテーテルを挿入する穿刺部からの出血を止めるための医療機器だ。アンジオシールは、大動脈の穿刺部止血に使用される。
テルモは2024年時点で世界34地点に生産拠点を有しており、プエルトリコ工場は2017年に取得。同工場では、日本を含むグローバル市場に供給するために、一貫してアンジオシールの生産を手掛けている。
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