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レコテックが自動車部品向け梱包資材に国産100%のPCR材を供給開始リサイクルニュース

レコテックは、廃プラスチックを再生させたPCR(Post-Consumer Recycled resin)材「pool resin」を、自動車部品向け梱包資材の原料として豊田通商に供給を開始する。ハンガーカバーや保護袋などを原料とした国産100%のPCR材だ。

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 レコテックは2024年1月24日、廃プラスチックを再生させたPCR(Post-Consumer Recycled resin)材「pool resin」を、自動車部品向け梱包資材の原料として、豊田通商に供給を開始すると発表した。

 同製品は、国内の商業施設から回収したハンガーカバーや保護袋などを主な原料とした国産100%のPCR材だ。廃プラスチックの発生から運搬、リサイクルをデータで一元管理するクラウドサービス「Circularity Design Tool‐pool(pool)」を活用し、トレーサビリティーを確保している。

「pool resin」の特徴
「pool resin」の特徴[クリックで拡大] 出所:レコテック

 分別の精度を高めることにより、廃プラスチックの再生工程で多くのエネルギーを消費する機械選別や洗浄、乾燥などを省略。製造に伴うCO2排出量を、最大で77%削減できる。

Scope3(スコープ3)カテゴリー1排出量の比較
Scope3(スコープ3)カテゴリー1排出量の比較[クリックで拡大] 出所:レコテック

 欧州では、新車の製造に使用されるプラスチックの25%を再生プラスチックとすること、そのうち25%は廃車部品を原料としたものにすることを義務付ける規制案が議論されている。自動車業界では、自動車の本体のみならず、部品を梱包する資材においても対応を求められることから、PCR材の活用が注目されている。

 同社は今後、トレーサビリティーの信頼性を高めるために、poolのシステム改良を進め、ISCC Plus(国際持続可能性カーボン認証)などの第三者トレーサビリティー認証要件への準拠を目指す。また、PCR材の安定供給に向けて、原料となる廃プラスチックの排出元の拡大やリサイクルパートナーとの連携を図る考えだ。

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