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松浦機械製作所が機械とスピンドルの組み立てを集約、従来比20%増産へ:工場ニュース
松浦機械製作所は武生工場を拡張し、創業90周年となる2025年1月から統合した組み立て拠点の稼働を開始すると発表した。
工作機械メーカーの松浦機械製作所は2023年12月8日、武生工場(福井県越前市)を拡張し、創業90周年となる2025年1月から統合した組み立て拠点の稼働を開始すると発表した。2023年12月より工事を開始し、2024年12月に完成する予定となっている。投資金額は約28億円。
松浦機械製作所では本社工場(福井県福井市)と武生工場の2拠点体制で機械およびスピンドルの組み立てを行っている。今後、機械の組み立ては武生工場に建設する新工場棟に、スピンドルの組み立ても武生工場に新設する新スピンドル棟に集約する。
拡大したスペースを活用することで、マシニングセンタを従来比20%の増産を可能にするとともにリードタイムを短縮する。スピンドル組み立て、試運転、ヘッド組み立てなどの製造工程フロー効率化を追求したレイアウトにすることで、組み立て効率向上による生産数増加と柔軟な供給体制の構築を行う。
また、武生工場で使用される電力に再生可能エネルギーを活用した「かがやきGREEN」を2024年12月から導入することで、年間の事業活動における電力の使用に伴うCO2排出量の実質100%削減を達成する。
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