サイクルタイムが従来比8%短縮、新型5軸制御立形マシニングセンタ:工作機械
松浦機械製作所は、新型の5軸制御立形マシニングセンタ「MX-850」の販売を開始した。早送り速度の高速化と各種処理時間の削減により、サイクルタイムを従来比8%短縮している。
松浦機械製作所は2022年6月28日、新型の5軸制御立形マシニングセンタ「MX-850」の販売を開始した。9年ぶりのモデルチェンジとなり、生産効率と使いやすさが向上している。
最大工作物サイズは850×450mmで、パレット仕様時は850×385mmとなる。スピンドルの回転数は1万2000min−1。早送り速度は20min−1(A軸/傾斜軸)、40min−1(C軸/回転軸)で、従来の17min−1、33min−1から高速化した。また、各種処理時間を削減し、サイクルタイムを従来比8%短縮している。
NC画面で機械の稼働状況を見える化した「稼働状況監視機能(設備総合効率の指標で稼働監視)」を標準搭載する。オプションの「Matsuura Remote Monitoring System」と組み合わせることで、機械停止や不具合を離れた場所でも迅速に把握できる。急なスケジュール変更にも、遠隔からパレット管理画面を操作して、すぐに対応できる。
他に、自動化オプションとして、PC4(フロアパレットシステム)や90本および120本の工具マガジンを提供する。安定した連続無人運転のため、クーラントを自動で管理、補充するシステムもオプションで用意する。
加工完了後に自動で機器をオフにする自動電源遮断機能、作業者支援ソフト、衝突防止機能、稼働状況監視機能を標準搭載し、作業性を高めた。点検頻度の多い機器を集中配置し、メンテナンスの作業効率を改善している。切粉堆積の起点となる機内ボルトを削減し、ステンレス板をオペレータードア内側に採用。円滑な切りくず流れにより、機内清掃の手間を抑えることができる。
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