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三菱電機がOTセキュリティ専門企業と協業契約、両社の事業拡大を目指す:産業制御システムのセキュリティ
三菱電機はOTセキュリティ事業の拡大に向けて、TXOne Networksと協業契約を締結した
三菱電機は12月11日、OTセキュリティ事業の拡大に向けて、TXOne Networksと協業契約を締結したことを発表した。
TXOne Networksは2019年6月にOT向けセキュリティの専門企業としてトレンドマイクロと台湾のMOXAが共同で設立し、2022年4月には日本法人を立ち上げた。近年は、半導体業界におけるセキュリティガイドライン「SEMI E187」など各種セキュリティガイドラインへの準拠なども支援している。
三菱電機では金融業界をはじめ各分野で培ってきたITセキュリティ技術と、製造業を中心に制御機器/システム事業で長年培った知見を融合し、サイバー攻撃から製造現場を守るワンストップOTセキュリティソリューションを提供している。
今回の協業契約締結により、両社は三菱電機が提供するアセスメントや保守運用などのサービスおよび制御機器/システムと、TXOneが提供するOTセキュリティ製品を組み合わせる共同開発を通じ、OTセキュリティの新たな価値創出を目指す。
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