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品質管理システムに「全数検査」や「図面参照機能」を追加:製造マネジメントニュース
宇部情報システムは、品質管理システム「QC−One」に、1ロット中に複数の検査結果を登録できる「全数(n数)検査」機能と、図面を参照しながら検査結果を入力できる「図面参照」機能を追加した。
宇部情報システムは2023年11月21日、品質管理システム「QC−One」に、1ロット中の検査項目に複数の検査結果を登録できる「全数(n数)検査」機能などを追加すると発表した。同年12月より提供する。
全数(n数)検査機能は、1ロット中の検査項目に検査結果を複数登録可能。登録した数値は自動的に集計し、グラフや帳票の形式で出力できる。平均や最小、最大、中央値などを用いて規格判定する機能も備える。
その他に、製品検査を実施する際に、図面を参照しながら検査結果を入力できる「図面参照」機能も追加する。検査図面はマスターで品目ごとの図面を管理できる。
これらの機能追加により、これまでの化学、食品などのプロセス製造業に加えて、電気機械や鉄鋼などの組み立て、加工製造業にも同システムが活用できるようになる。
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