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サブテラヘルツ帯の330GHzに対応した電波測定/評価サービスの提供開始:製造マネジメントニュース
パナソニック システムネットワークス開発研究所は、大型電波暗室を新設し、330GHzまでの超高周波に対応した「測定・評価サービス」を開始した。
パナソニック システムネットワークス開発研究所は2023年10月31日、新設した大型電波暗室を活用し、サブテラヘルツ帯である330GHzまでの超高周波に対応した「測定・評価サービス」を開始した。6Gアンテナ、衛星通信などの機器開発において、電波特性や材料の電気特性なども計測でき、開発の迅速化や費用削減に貢献する。
同サービスでは、大型電波暗室や各種測定機器を利用できる他、無線技術のサポートサービスを受けられる。大型電波暗室は、神奈川県横浜市のパナソニック横浜地区構内に新設した。暗室外寸は10.5×7.2×6.5mで、床面も電波吸収体で覆った6面電波暗室だ。アンテナの遠方界測定に対応し、最大7mのアンテナ間距離を確保している。
測定高3mによる無響領域(クワイエットゾーン)の拡大、機器本体の影響を含めた30kgの測定物まで2軸回転による全立体角測定ができる。
また、ベクトル信号発生器や任意信号発生器、シグナルアナライザー、ネットワークアナライザーなど最大300GHzまで対応する各種測定機器を用意。同社の無線技術者が、利用者の要望に沿った測定や評価、シミュレーション方法を提案するなどのサポートサービスも提供する。
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