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米の無人フォークリフトとAMRが重量物搬送デモ、MESとの連携も披露Automation Fair 2023

Rockwell Automation(ロックウェル・オートメーション)は年次イベント「Automation Fair 2023」において、AMRやAGF(無人自動フォークリフト)を活用したデモンストレーションを披露した。

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 Rockwell Automation(ロックウェル・オートメーション、以下ロックウェル)は、自社やパートナー企業の最新IT/OTソリューションなどを紹介する年次イベント「Automation Fair 2023」(2023年11月6〜9日、米国マサチューセッツ州ボストン)において、AMR(自律型搬送ロボット)やAGF(無人自動フォークリフト)を活用したデモンストレーションを披露した。


AGF(無人自動フォークリフト)やAMR(自律型搬送ロボット)を活用したデモを披露[クリックで拡大]

 ロックウェルは2023年10月にAMRおよび関連ソフトウェアの開発、製造を行うカナダのClearpath Robotics(クリアパス・ロボティクス)の買収を発表した。そのクリアパス・ロボティクスが工場内搬送や物流施設向けに展開しているブランドが「OTTO Motors」となる。

 会場ではモデルが異なる複数台のAMRやAGFが連動しながら搬送を行うデモンストレーションを披露した。コンベヤーやリフターなどの拡張機能を生かした搬送を行った2台の「OTTO 1500」は積載重量1900kgという重量物搬送向けで、最高速度は毎秒2mとなっている。本体は1283×1837×351mmで、パレットサイズの荷物を運ぶことができる。2つのLiDAR(Light Detection And Ranging)と4つの3Dカメラを備えている。

積載重量1900kgの「OTTO 1500」のデモンストレーション[クリックで再生]

 AGF「OTTO Lifter」の積載重量は1200kgで最高速度は毎秒1.5mm、最大揚高は2.7m(自律走行中は1m)、旋回半径は1420mm(自律走行中は1985mm)となっている。3つのLiDARと5つの3Dカメラで周囲の環境や自己位置を認識し、自律的な走行が可能だ。

積載重量1200kgの「OTTO Lifter」のデモンストレーション[クリックで再生]

 また、OTTOの管理システムである「Fleet Manager(フリートマネジャー)」では、各AMRの操作の他、運行エリアの速度制限や進入禁止、一時停止、徐行などを設定できる。

「Fleet Manager」の管理画面
「Fleet Manager」の管理画面[クリックで拡大]

 ロックウェルのクラウド型MES(製造実行システム)「Plex」とフレートマネジャーが連携したデモも行われた。モニターで希望する飲み物の種類を選択すると、Plexに受注情報として送られ、その情報がフリートマネジャーに送られる。AMRはフリートマネジャーからの指示を受けて動き出し、飲み物のカプセルが入ったクーラーボックスを来場者の下に運んでくるという内容だ。

「Plexでは受注だけでなく、製造指図や生産進捗、在庫情報なども管理している。Fleet Managerとつながることで、作業に必要な部品が足りなくなってきた時にMESから指示を出してAMRが適切なタイミングで在庫を持ってくることなどもできるようになる。これらをロックウェルのソリューションとして提供できるようになった」(ロックウェルの説明員)

AMRとMESの連携デモンストレーション[クリックで再生]

(取材協力:ロックウェル・オートメーション)

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