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音声制御を可能とするエッジデバイス向け自然言語理解エンジンを発表:人工知能ニュース
NXP Semiconductorsは、自然言語理解エンジン「VIT Speech to Intent」を発表した。IoT、産業、車載アプリケーションの機器に対し、自然な対話での操作を可能にする。
NXP Semiconductorsは2023年9月26日、ローカルでの音声制御を可能にする自然言語理解エンジン「VIT Speech to Intent」を発表した。IoT(モノのインターネット)、産業、車載アプリケーションのスマート機器に対し、自然な対話での操作を可能にする。
VIT Speech to Intentは、同社の「音声インテリジェント・テクノロジ(VIT)ソフトウェア・スイート」の一部として提供する。正確な言い回しやクラウド接続の必要がなく、デバイスのエッジコンピューティングによりユーザーの意図を理解できる。
VIT Speech to Intentエンジンは、メモリの使用量が小さく、低コンピューティング環境でも動作するため、さまざまなNXPデバイスでの使用に適している。また、ローカル環境で動作し、ユーザーのプライバシーの強化、レイテンシの低減、消費電力やコストの削減につながる。
現在は英語のみのサポートだが、同年後半には北京語に対応する。2024年には、スペイン語、ドイツ語、韓国語、フランス語、日本語の追加サポートを予定している。
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