導入後即造形が可能に、金属3Dプリンタの付帯設備を全てそろえたロボットセル:金属3Dプリンタ
3D Printing Corporationは、Meltioの金属3Dプリンタ「Meltio Robot Cell」を発売した。大型金属3Dプリンタ「Engine Robot」の稼働に必要な付帯設備を全てそろえているため、導入後すぐに造形できる。
3D Printing Corporationは2023年9月14日、Meltioの金属3Dプリンタ「Meltio Robot Cell」の販売を開始したと発表した。Meltioのレーザーメタルデポジション(LMD)方式大型金属3Dプリンタ「Meltio Engine Robot」の稼働に必要な付帯設備を全てそろえているため、導入後すぐに造形できる。
同製品は、Meltio Engine Robot、Meltio Engine Robotコントローラーユニット、専用セル、水冷式チラー、アルゴンガスボンベスタンド、内部監視カメラ、レーザー保護ガラス、インターロック、保守プラン3年、Meltio Engine Robot専用ソフトウェア「Meltio Space」がセットになっている。
Meltio Engine Robotは、サポートレスで1m以上の大型サイズの部品や製品、複雑な形状の造形に対応。バイメタル部品、製品の造形にも対応する。また、99.995%の高密度で欠陥がなく、信頼性の高い金属部品を造形できる。
パーツの追加にも対応し、修理やクラッディングなど既存部品の性能を向上できる。材料は9種類の純正材料に加え、市販材料にも対応。また、既存のロボットアームへの搭載も可能だ。
Meltio Spaceは、8軸造形に対応した純正ソフトウェアで、3軸スライサーソフトのように使用できる。
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