金属3Dプリンタの導入割合や最も多い用途とは、調査で浮かび上がる金属AM動向:MONOist読者調査(1/2 ページ)
MONOist編集部は「金属3Dプリンタ動向調査」を実施した。調査期間は2023年3月9〜22日で、有効回答数は355件だった。本稿ではその内容を抜粋して紹介する。
MONOist編集部は「金属3Dプリンタ動向調査」を実施した。調査期間は2023年3月9〜22日で、有効回答数は355件だった。本稿ではその内容を抜粋して紹介する。
調査概要
回答者のうち、製造業の業種は「自動車・輸送機器」が15.8%、「産業用・事務用機器」が15.2%、「電気機器」が15.2%、「電子部品・デバイス・電子回路」が11.8%、「その他」が18.6%だった。
職種は「研究・開発」が29.9%、「製造・生産技術」が17.5%、「設計・解析」が17.2%、「品質保証・管理」が8.2%、「情報システム」が7.3%、「企画・マーケティング」が6.5%、「営業・販売」が5.9%%、「経営・経営企画」が5.4%、「資材・購買」が1.7%だった。
従業員規模は「5000人以上」が23.9%、「1000人以上5000人未満」が16.9%、「500人以上1000人未満」が8.5%、「100人以上500人未満」が23.4%、「50人以上100人未満」が12.4%、「50人未満」が14.8%だった。
既に保有は回答者全体の1割強、メリットは従来不可能だった形状の造形が最多
金属3Dプリンタを保有していると答えた割合は全体の12.2%だった。
保有の有無にかかわらず全回答者に聞いた金属3Dプリンタのメリット(複数回答可)は、「従来不可能だった形状の造形」が77.3%で最も多く、「大量生産では不採算なワークの生産」が41.9%、「一体造形で部品数を削減」が36.8%、「使用材料の削減」が26.3%、「多品種を同時に造形」が25.8%、「異種金属を接合」が24.9%で続いた。
金属3Dプリンタを保有していないと答えた回答者に、導入を希望しているかを尋ねると、希望すると答えた割合は37.5%だった。
導入についての進捗状況は、「導入を決めて納品を待っている」が2.3%、「現在、メーカーと商談している」が3.3%、「具体的な商談はしていないが導入に向けて情報収集している」が19.6%、「関心はあるが導入予定はない」が45.2%だった。
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