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多品種ワークや2段モーション動作に対応、機能を拡充したねじ締めロボット産業用ロボット

日東精工は、ねじ締めロボットの新シリーズ「SR580」「RC7000」を発表した。従来機の優れた機能を継承しつつ、多品種ワークへの対応や2段モーション動作の追加など、機能を拡充している。

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 日東精工は2023年9月1日、ねじ締めロボットの新シリーズ「SR580」「RC7000」を同年10月1日に発売すると発表した。希望販売価格は、同時2軸制御の「SR580Yθ」が255万円、同時3軸制御で推力可変機能を備える「SR580Yθ-Z」が285万円となる(いずれも税別)。

 ロボット本体のSR580シリーズは、従来機のように、ねじを締め付ける際にワークに無理な負荷をかけないよう、ねじ締め機の昇降速度や推力を細かく設定できる。ロボットコントローラーのRC7000シリーズも、従来機同様、ティーチングペンダント1つでロボット操作と各種設定ができる。

ねじ締めロボット「SR580Yθ-Z」ロボットコントローラー「RC7000」 ねじ締めロボット「SR580Yθ-Z」とロボットコントローラー「RC7000」[クリックで拡大] 出所:日東精工

 設定登録できる1機種当たりの締め付けポイント数が、従来の40から2.5倍の100に増え、ねじパラメーターの設定登録数も、5から4倍の20となった。これにより、締め付け本数が多い製品や、速度、推力といったねじ締め条件の異なる品種に対応しやすくなった。

 また、立ち上がりがある製品は、真上からアプローチするとワークに干渉することがあったが、ねじ締め位置から少し離れた位置まで下降してから、ねじ締め位置の上に移動するという2段モーション動作を追加。ワークへの干渉を低減する。

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2段モーション動作[クリックで拡大] 出所:日東精工

 発生した異常はカウントし、異常履歴としてCSV形式でSDカードへ保存する。履歴の表示により、異常の種類や発生頻度を特定できることに加え、ユーザー側でもデータ分析が可能になった。

 ロボット本体のSR580には、バッテリーレス仕様のエンコーダーを採用したサーボモーターを搭載。バッテリー交換と、それに必要な保守用バッテリーの在庫を確保する必要がないため、保守管理コストだけでなく、バッテリー廃棄による環境負荷の低減にもつながる。

 機械質量は、SR580Yが約36kg、SR580Yθ-Zが約37kg、設定トルク範囲はどちらも0.3〜3.0N・mだ。RC7000-Sは外形寸法が250×450×470mmで、質量約20kg、制御軸数は最大6軸となっている。また、イーサネットポートは内部に8ポートHUBを搭載する(そのうち3ポートは前面パネルに設置)。

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