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中国での燃料電池用電極触媒の生産体制確立に向けた技術援助契約を締結工場ニュース

田中貴金属工業は燃料電池用電極触媒に関する技術援助契約を中国の関連会社である成都光明派特貴金属と締結した。中国国内における燃料電池用電極触媒の生産体制を構築し今後の需要増加に対応する。

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 田中貴金属工業は2023年9月12日、燃料電池用電極触媒に関する技術援助契約を、中国の関連会社である成都光明派特貴金属と締結したと発表した。中国国内における燃料電池用電極触媒の生産体制を構築し、燃料電池市場のカーボンニュートラルを支援する。

 中国は戦略産業として燃料電池車(FCV)の育成を推進している。燃料電池技術の研究開発にはさまざまな支援策を実施しており、都市部や主要交通路では水素供給インフラの整備を進めている。そのため中国における燃料電池市場は今後も拡大が見込まれている。

 田中貴金属工業は、FCVで使用される固体高分子型燃料電池用(PEFC)の電極触媒を開発、製造している。PEFCは、水素と酸素の化学反応を利用しており、小型で軽量ながら高出力の地球環境に重要な発電デバイスだ。

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固体高分子型燃料電池用電極触媒 出所:田中貴金属工業

 今回の技術援助契約により、成都光明派特貴金属の子会社となる雅安光明派特貴金属の工場内に生産設備を設置する。雅安光明派特貴金属は2024年夏に本格稼働を開始し、2025年中に燃料電池用電極触媒の生産を開始する予定だ。これにより田中貴金属工業では、増加する中国国内での燃料電池用電極触媒の需要に対応する。

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