患部画像と患者情報をひも付けし、病院内システムと自動で連携:医療機器ニュース
キヤノンとキヤノンITSメディカルは、臨床現場で撮影される患部画像と患者や撮影者の情報をカメラ内でひも付けし、病院内システムと自動連携する「カメラ画像支援ソリューション」を発売した。
キヤノンとキヤノンITSメディカルは2023年9月7日、臨床現場で撮影される患部の画像と患者や撮影者の情報をカメラ内でひも付けし、電子カルテなどの病院内システムと自動連携する「カメラ画像支援ソリューション」を発売した。
カメラは専用カメラを使用し、コンパクトデジタルカメラとレンズ交換可能なミラーレスカメラから選択できる。
ミラーレスカメラでは、マクロレンズやマクロリングライトなど、状況に応じて機材を組み合わせて使用することも可能だ。
患者や撮影者の情報は、患者の受診票や撮影者の職員証などに記載されたバーコードをカメラで読み取って取り込む。情報はカメラモニターに表示されるため、情報を確認しながら撮影できる。
ひも付けされたデータは、すぐに電子カルテや画像ファイリングシステムなど病院内システムにワイヤレス転送できる。転送時には、画像管理サーバを圧迫しないよう画像容量を自動で縮小する機能や、転送済み画像をカメラから自動で削除し、情報漏えいを防ぐ機能をON、OFFで設定できる。
また、専用カメラ以外で撮影した画像でもひも付けが可能だ。その際は、別売りの「クライアントソフトウェア」を活用し、PCで情報をひも付けして、病院内システムと連携する。
画像の取り込みや画像と患者、撮影者情報のひも付けはこれまで手作業だったため、作業負荷が大きく、ミスの発生にもつながっていた。同ソリューションにより、医療業務での画像管理負担を低減する。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- テルモが使い捨て子宮鏡を発売、子宮内膜ポリープの外来手術に最適
テルモのフルディスポーザブル硬性子宮鏡「オペラスコープ」は、既に滅菌した状態でパッケージに入っているため、一般的な硬性子宮鏡システムのような滅菌作業が不要であり、価格も5万5000円と安価に抑えられているので使用後に使い捨てる運用が可能だ。 - ハブ毒由来の酵素でアルツハイマー病のアミロイドβを分解することを発見
東北大学は、ハブ毒から精製した蛇毒メタロプロテアーゼがアルツハイマー病の原因となるアミロイドβを無害なペプチドに分解し、ヒト培養細胞からのアミロイドβ産生量を大幅に減少させることを発見した。 - 魚の過剰摂取が血液中のヒ素増加と高血圧のリスクをもたらす
名古屋大学は、血液中のヒ素量が多い人は高血圧になりやすいことを発見した。また、血液中のヒ素の増加に、魚を頻回に食べることが関係している可能性が示された。 - 40種類のにおいを手軽に制御し提示するカートリッジを発売
ソニーは、におい提示装置「NOS-DX1000」のカスタムカートリッジ「NOS-CK10」を発売する。最大40種類の嗅素を、ユーザーが用途に合わせて注入可能だ。 - 世界各地で拡大する医療分野のNFT利用、国内医療機器メーカーも対応を迫られる
本連載第75回で、医療DXの変革ツールとしてブロックチェーン/分散台帳技術を取り上げたが、今回は、医療分野におけるNFT(非代替性トークン)利用について取り上げる。 - ヒトの脳サイズを撮像できる磁気粒子のイメージング装置を開発
三菱電機は、1kHz以下の低周波でヒトの脳サイズの領域の磁気粒子を高感度に撮像できる、小型電源の「磁気粒子イメージング装置」を世界で初めて開発した。