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プラスチックリサイクル問題の解決を目指す3Dプリント技術をタイで共同開発:3Dプリンタニュース
ExtraBoldは、YN2-TECH(THAILAND)、泰日工業大学と提携し、共同でプラスチックリサイクル問題を解決する3Dプリンティング技術を開発する。泰日工業大学のラボ内に、3者がエンジニアと設備を配置し、技術開発を推進していく。
ExtraBoldは2023年7月12日、YN2-TECH(THAILAND)、泰日工業大学と提携し、共同でプラスチックリサイクル問題を解決する3Dプリンティング技術を開発することを発表した。
共同開発の枠組みは、YN2-TECHと泰日工業大学が基本合意書を締結することによって発足。泰日工業大学のラボ内に、3者がエンジニアと設備を配置し、廃棄プラスチック問題に対処する技術開発を推進していく。
ExtraBoldは、ペレット樹脂方式の3Dプリンティング技術と樹脂コンパウンド技術、バイオプラスチックを使用した樹脂材料の造形技術を開発しており、3Dプリンティング技術の適用範囲の拡大を目指す。
同社は既に日本とシンガポールで次世代システムの開発に着手しているが、このたびのタイでの共同開発体制の構築によって、アジア市場を足掛かりとしたグローバルな事業展開を進めていく。
ExtraBoldのバイオプラスチックの造形技術開発の事例として、イ草と生分解性樹脂を混合した樹脂を使用し、デザインラボ「HONOKA」と同社の大型3Dプリンタで共同制作した「TATAMI ReFAB PROJECT」と題した家具シリーズがある。
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