ExtraBold、独自開発の3D付加製造機で作ったプロダクトや材料リサイクルを提案:日本ものづくりワールド 2022(1/2 ページ)
ExtraBoldは「日本ものづくりワールド 2022」(リアル展、東京ビッグサイト、2022年6月22〜24日)内の「第5回 次世代3Dプリンタ」に、パートナー企業である前田技研、三井化学と共同出展し、ExtraBoldが独自開発した3D付加製造機「EXF-12」の実機展示、EXF-12で製造された各種プロダクトやパートナー各社の取り組み、樹脂材料リサイクルの実演デモなどを訴求した。
ExtraBoldは「日本ものづくりワールド 2022」(リアル展、東京ビッグサイト、2022年6月22〜24日)内の「第5回 次世代3Dプリンタ」に、パートナー企業である前田技研、三井化学と共同出展し、“大型”“高速”“材料を選べる”といった特長を備えるExtraBoldが独自開発した3D付加製造機「EXF-12」の実機展示、EXF-12で製造された各種プロダクトやパートナー各社の取り組み、樹脂材料リサイクル(リペレッタ)の実演デモなどを訴求した。
EXF-12は、充填(じゅうてん)された樹脂ペレット材を、射出成形スクリューを利用した同社独自設計のヘッドによって熱溶解押し出し積層造形する工業用グレードの大型3D付加製造機である。最大吐出量は1時間当たり15kg。最大造形サイズは1700×1300×1000mmで、ABS、PP(ポリプロピレン)、PLA(ポリ乳酸)、エラストマーなどの熱可塑性樹脂(ペレット材)や、リサイクルペレットなどを材料として利用できる。また、多くの工作機械で実績のあるファナック製の制御装置を採用し、高精度なコントロールを実現する他、庫内とビルドプレートの温度を最適に制御することで安定した造形を可能にしている。
展示ブースでは、EXF-12の実運用を想定した樹脂材料リサイクルの提案として、ホロン精工のプラスチック粉砕機「COMPACK」と空冷式造粒機「e・PELLETER」の実演デモも披露していた。COMPACKで粉砕したフレーク状の樹脂をe・PELLETERに投入すると、バージン材と同形状のペレットに再生される。
ホロン精工の機器を採用した理由について、ExtraBold 代表取締役の原雄司氏は「水冷式のリペレット機のような水の管理などが不要で、付帯設備として非常にコンパクトな点が魅力だ。空冷式であるため、造形前に予備乾燥をする必要もない。単なる巨大3Dプリンタではなく、工業用グレードの製造設備としてEXF-12の利用を促進していく上では、こういった機器を含めたシステムとして提案していく必要がある」と述べている。
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