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画面と手元を同一視線上に表示するウェアラブルディスプレイを発売:医療機器ニュース
ニチバンは、処置する手元と同一視線上に画面を映し出す、ウェアラブルディスプレイ「ニチバン スマートグラス」を発売した。最小限の視線移動で、画面と手元を見ることができる。
ニチバンは2023年7月3日、処置する手元と同一視線上に画面を映し出すウェアラブルディスプレイ「ニチバン スマートグラス」を発売した。最小限の視線移動で、画面と手元を見ることができる。標準価格は29万8000円(税別)で、病院やクリニックなど医療機関向けに販売する。
視覚拡張により、処置する手元と同一視線上に画面が現れる。画像は約19型の画面に相当し、スマートフォンの画面が浮いているような見え方だ。解像度は1280×720、視野角は約28度となる。
ディスプレイの位置は上下左右に動かすことが可能で、顔の形や使用状況、瞳孔間距離に応じて見え方を調整できる。周囲の明るさの影響を受けにくいノンシースルービュワーや福井県の鯖江製のフレームを採用するなど、見やすさ、かけ心地にもこだわっている。
保存および使用温湿度範囲は−10〜+35℃で、重量は約130g。主な用途として、エコーガイド下穿刺による末梢静脈カテーテル留置、内視鏡による嚥下(えんげ)機能調査、作業マニュアルの閲覧など、モニターのある機器を用いた処置での利用を想定している。
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