ニュース
画像圧縮と情報共有機能を持つ「STM32」マイコン用UIソフトウェアを発表:組み込み開発ニュース
STマイクロは、メモリ使用量を削減する画像圧縮機能と情報共有機能を搭載した「STM32」マイコン向けUIソフトウェア「TouchGFX 4.22」を発表した。
STMicroelectronics(STマイクロ)は2023年7月3日、メモリ使用量を削減する画像圧縮機能と情報共有機能を搭載した「STM32」マイコン向けUI(ユーザーインタフェース)ソフトウェア「TouchGFX 4.22」を発表した。同社のWebサイトより無償でダウンロード可能だ。
TouchGFX 4.22は、画像やグラフィックスの圧縮方法を自動選択し、UIの性能や画質を低下させずにシステムのメモリ使用量を削減する。L8フォーマットで作成したデータに対し、L4、RLE、LZW9のアルゴリズムを適用して20%から99%の圧縮率を達成。同機能の搭載により、ハードウェアに小容量のFlashメモリ内蔵品を選択できるようになるため、製品コストの削減につながる。
「Live Callouts」機能を用いると、ヒントやコツ、特別な機能、ユーザーの注意を引く情報をTouchGFX Designer環境内で直接呼び出せる。さらに、Chrom-ARTやNeoChrom GPUアクセラレーターなど、STM32のハードウェアグラフィック機能を活用できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「マイコンでAI」、STマイクロNXPルネサスが競演
「第7回 AI・人工知能EXPO 【春】」の「小さく始めるAIパビリオン」に、STマイクロエレクトロニクス、NXPセミコンダクターズ、ルネサス エレクトロニクスが出展し、マイコンによるAI活用をテーマにしたデモ展示を披露した。 - STM32マイコン向けに高精度電力測定可能なプログラミング/デバッグプローブ
STマイクロエレクトロニクスは、高精度な電力測定が可能なプログラミング/デバッグプローブを発表した。nAレベルから500mAまでの電流を最大±0.5%の精度で測定できる。 - 32ビットマイコン対象のエッジAI開発者向けクラウドサービスを発表
STMicroelectronicsは、組み込みAI開発者やデータサイエンティスト向けのクラウドサービス「STM32Cube.AI Developer Cloud」を発表した。汎用32ビットマイコン「STM32ファミリー」向けにオンライン開発ツールセットを提供する。 - STマイクロの32ビットマイコンの開発で「Azure RTOS」が使用可能に
STMicroelectronics(STマイクロ)は、IoT機器の開発を進めるため、Microsoftと協業した。マイクロコントローラー「STM32」を用いた開発に「Microsoft Azure RTOS」を活用することで、すぐに使用できるアプリケーション管理用サービスの提供が可能になる。 - 低消費電力で小型ネットワーク接続機器に適した32ビットマイコンを発表
STMicroelectronicsは、32ビットマイクロコントローラー「STM32L4+」シリーズに、「STM32L4P5」「STM32L4Q5」を追加した。低消費電力かつ低コストを必要とする小型ネットワーク接続型機器での利用を見込む。 - 組み込みシステム向けArmマイコン統合開発環境のベンダーを買収
STマイクロエレクトロニクスは、ソフトウェア開発ツールのベンダーであるスウェーデンのAtollicを買収した。統合開発環境TrueSTUDIOとSTの開発エコシステムを組み合わせ、統合ソリューションを提供する予定だ。