この記事は、2023年7月10日発行の「日刊MONOist」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
モノ不足に悩んできた半導体市場ですが、現在は多くの製品で需給バランスの正常化が進んできました。逆にモノ不足のタイミングで、多くの企業が手に入りにくい製品の在庫を通常より多く持つようになり、ユーザー在庫、流通在庫共に多すぎる状況も生まれています。それが半導体関連製品の販売の伸び悩みや価格の低下につながっており、一部製品の逼迫(ひっぱく)感は残るものの、全体としてみると不況感がただよっているのが現在の状況といえるでしょう。その中で先週は半導体市場に対する興味深い見通しを示した取材をしました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 不足から一転して過剰在庫に悩む半導体市場、最悪シナリオでは回復は2026年?
コアスタッフは、半導体/電子部品市場の現状と今後の展望について説明会を開催した。 - TSMCの国内半導体ファウンドリーが12/16nmプロセスに対応、投資規模は1兆円へ
台湾TSMCとソニーセミコンダクタソリューションズ、デンソーの3社は、TSMCが国内に建設を予定している半導体ファウンドリーの運営企業であるJASMに、デンソーが約3.5億米ドル出資すると発表した。JASMのファウンドリーは、12/16nmのFinFETプロセスに対応し生産能力も増強するため、設備投資額を約86億米ドル(約9800億円)に増やす。 - 2nm先端ロジック半導体の国産目指すRapidus、北海道千歳市に製造拠点建設を決定
Rapidusは、新たに建設する最先端半導体工場の建設予定地として、北海道千歳市を選定したことを発表した。 - 東芝が車載向けパワー半導体の後工程製造棟を新設、姫路工場の生産能力を倍増
東芝デバイス&ストレージは、車載向けパワー半導体の後工程製造棟を、兵庫県太子町の姫路半導体工場構内に新設する。同工場の車載向けパワー半導体の生産能力を2022年度比で200%以上に増強する。 - 半導体関連産業工場ニュースまとめ(2023年3~5月)
MONOistに掲載した主要な記事を、読みやすいPDF形式の電子ブックレットに再編集した「エンジニア電子ブックレット」。今回は、半導体関連産業の設備投資ニュースを主にまとめた「工場ニュースまとめ(2023年3~5月)」をお送りします。