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表示パネル設置と通信機能拡充、自社製半導体素子搭載のサイリスタ式電力調整器:FAニュース
三社電機製作所は、モデルチェンジしたサイリスタ式電力調整器「CALPOTE 単相シリーズ UG1」を発売した。自社製パワー半導体素子の搭載に加え、表示パネルの標準搭載や通信機能の拡充などで機能面を強化する。
三社電機製作所は2023年5月23日、モデルチェンジしたサイリスタ式電力調整器「CALPOTE(カルポット)単相シリーズ UG1」を発売した。電力変換に用いるパワー半導体のサイリスタ素子を含め、自社で開発から製造まで手掛けている。
新製品は、従来品との取り付け互換を維持しつつ、新たに表示パネルの標準搭載や通信機能の拡充など機能面で強化を図った。CO2削減の必要性から電力調整器の採用が増加傾向にあり、さまざまな業界からのニーズに応えてモデルチェンジを実施した。
ネットワークは従来のCC-Linkに加え、ModbusRTUを追加。順次、ModbusTCP(イーサネット)やDeviceNetを追加する予定で、各種オープンフィールドネットワークに対応する。
定電流と定電力制御用フィードバックCT、オプションの通信ボードを内蔵化しており、省スペース化に貢献する。外形寸法と取付寸法は、現行の「UF1」シリーズと互換性を備える。主に、電気炉での熱処理や温度制御への用途を想定する。
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