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バイオベース粘着剤/接着剤の国内市場が2029年に354トンになると予測:製造マネジメントニュース
富士経済は、バイオマス原料を用いた粘着剤や接着剤の市場に関する調査を「バイオベース粘・接着剤の将来展望」にまとめた。2029年における国内市場は、2022年比2.5倍の354トンになると予測している。
富士経済は2023年5月24日、バイオマス原料を用いた粘着剤や接着剤の市場に関する調査結果「バイオベース粘・接着剤の将来展望」を発表した。2029年におけるバイオベースの粘着剤/接着剤の国内市場は、2022年比2.5倍の354トンになると予測。今後の普及に向けては、高機能化や価格面が課題となる。
バイオベース粘着剤では、調査対象をバイオマス度が50%以上のアクリル系、ウレタン系、ポリエステル系の製品とした。同分野では、スマートフォンで需要が増大する2026年以降に市場が大幅に拡大すると見込んでいる。2030年以降には、自動車やラベル、軟包装などにも利用が広がると考えている。
バイオベース接着剤では、原料のバイオマス度が30%以上のアクリル系、エポキシ系、オレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系の製品を調査対象とした。以前から原料が天然由来の製品は、調査対象外としている。
同分野は、原料の選択肢の少なさやバイオマス度を上げにくいことから企業の参入が少なく、市場が広がるのは2030年以降になる見込みだ。バイオマス原料の使用のみならず、異種接合や硬化時間の短縮など、機能性の向上が求められるとしている。
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