RS-232C機器でBluetooth通信ができる変換アダプター4種を発表:組み込み開発ニュース
ラトックシステムは、シリアル機器のRS-232Cコネクターに装着してBluetooth通信を可能にする、変換アダプター「RS-BT62」シリーズ4製品を発表した。
ラトックシステムは2023年5月10日、シリアル機器のRS-232Cコネクターに装着してBluetooth通信を可能にする、変換アダプター「RS-BT62」シリーズ4製品を発表した。同年6月下旬より出荷を開始する。
RS-BT62シリーズは、従来モデル「REX-BT60」を改良したものだ。従来品の8ビットに加えて7ビットのデータに対応し、旧式のシリアル機器にも接続できる。また、コネクターの対極にLEDを配置し、挿す向きにかかわらずデータの送受信を確認できる。電源入力は5〜12Vまで対応する。
同シリーズは、用途の異なる4モデルを用意する。SPP Profileベーシックモデルの「RS-BT62」は、RS-232C機器をBluetooth変換し、Windows PCやAndroidタブレットから制御できるようになる。標準価格は3万580円(税込み、以下同)。
HID Profileモデルの「RS-BT62HID」は、RS-232C機器に装着し、機器から出力したデータをBluetoothで転送する。転送データはExcelシートのセルやテキストエディタに文字として直接入力できる。標準価格は3万580円となる。
マスターモードモデルの「RS-BT62M」は、RS-232Cのホスト(DTE)側に装着し、Bluetoothスレーブデバイスと接続して通信できる。標準価格は3万2780円となっている。
ケーブルリプレースメントセットの「RS-BT62CR」は、ケーブル接続のRS-232Cシステムを変更せずに、Bluetooth経由の無線システムに置き換えられる。ホスト(DTE)側とスレーブ(DCE)側のセットモデルで、双方に変換アダプターを接続する。標準価格は6万280円だ。
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