ニュース
革新的なタイヤ基盤技術「ENLITEN」を採用したタイヤが新型「エルフ」に採用:材料技術
ブリヂストンは、いすゞ自動車の新型「エルフ」の新車装着用タイヤとして「R202」を納入する。環境性能と運動性能を兼ね備えたタイヤの装着により、環境負荷の低減や生産性向上を図る。
ブリヂストンは2023年5月8日、いすゞ自動車の小型トラック「エルフ」の新車装着用タイヤとして、タイヤ基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」を用いた「R202(アールニーマルニ)」を納入すると発表した。
いすゞ自動車は、同年3月に小型トラックのエルフを17年ぶりにフルモデルチェンジ。物流業界における脱炭素化に向け、ブランド初の量産バッテリーEVとなる「ELF EV」もラインアップに追加している。
新型エルフに装着するR202では、車両のハンドリングなどの運動性能や摩耗性能を損なわず、タイヤの重量を軽量化して転がり抵抗を低減するENLITENを採用した。タイヤのトレッドとサイドに、転がり抵抗を低減するゴムを用いて低燃費、低電費性能を上げており、エルフの航続距離の伸長に貢献する。
納入サイズは、205/70R16、205/85R16、205/75R16、225/75R16、215/85R16、111/109N、117/115N、113/111N、118/116N、120/118Nの10種となる。環境性能と運動性能を兼ね備えたタイヤを装着することで、環境負荷の低減や生産性向上を図る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- サラミを“元通りのサラミ”にどう戻すか、水平リサイクルのこれまでと展望
サーマルリサイクルからの脱却が課題になります。 - タイヤの水平リサイクルはなぜ難しいか、ブリヂストンが狙う「世界初」の技術
ブリヂストンは2022年10月17日、同社が手掛けるタイヤ製品の水平リサイクルの取り組みに関する説明会を開催した。使用済みタイヤを水平リサイクルする意義や、同社がパートナー企業と共同で取り組む研究内容などを紹介した。 - 3Dプリンタの可能性を引き上げる材料×構造、メカニカル・メタマテリアルに注目
単なる試作やパーツ製作の範囲を超えたさらなる3Dプリンタ活用のためには、「造形方式」「材料」「構造」の3つの進化が不可欠。これら要素が掛け合わさることで、一体どのようなことが実現可能となるのか。本稿では“材料×構造”の視点から、2020年以降で見えてくるであろう景色を想像してみたい。 - GRスープラやNSX、GT-Rが競うスーパーGT、共通化と競争領域を使い分け
最高峰のGTレースにして、世界でも類を見ないコンペティティブな環境が整うレースカテゴリーが日本に存在する。それがスーパーGTだ。上位クラスのGT500ではトヨタ自動車、ホンダ、日産自動車が三つどもえの戦いを展開し、下位のGT300ではポルシェやランボルギーニ、フェラーリといった世界の名だたるスーパースポーツカーが参戦する。 - 低燃費タイヤ技術と環境/運動性能を備えたタイヤを新型「プリウス」に導入
ブリヂストンは、タイヤ基盤技術「ENLITEN」と低燃費タイヤ技術「ologic」を採用した「ECOPIA」ブランドの3製品を、トヨタ自動車の新型「プリウス」の新車装着用タイヤとして導入する。 - 空気の充填が要らない次世代タイヤ技術の超小型EV向け実証実験を開始
出光興産とブリヂストンは、空気の充填を必要としない次世代タイヤ技術「エアフリーコンセプト」の超小型EV向け実証実験を開始する。