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低燃費タイヤ技術と環境/運動性能を備えたタイヤを新型「プリウス」に導入:材料技術
ブリヂストンは、タイヤ基盤技術「ENLITEN」と低燃費タイヤ技術「ologic」を採用した「ECOPIA」ブランドの3製品を、トヨタ自動車の新型「プリウス」の新車装着用タイヤとして導入する。
ブリヂストンは2023年2月7日、トヨタ自動車の新型「プリウス」の新車装着用タイヤとして、「ECOPIA(エコピア)」ブランドの「ECOPIA EP510」「ECOPIA EP150」「ECOPIA EP422 Plus」を導入すると発表した。ECOPIA EP510とECOPIA EP150は、日本、欧州、アジアなど向けに、ECOPIA EP422 Plusが北米向けの車両に装着される。
こういった3製品には、環境性能と運動性能を兼ね備えたタイヤ基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」を採用しているだけでなく、タイヤの骨格部に転がり抵抗を抑える材料を使用して、燃費性能を高めた。
中でも19インチのECOPIA EP510には、狭幅と大径形状による低燃費タイヤ技術「ologic(オロジック)」を用いた。さらに、最新のパターン、ゴム、構造を専用設計し、タイヤのサイド部のデザインを刷新している。これらにより、新型プリウスのEV航続距離を伸長しつつ、走行性能やデザイン性を高める。
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