MathWorksが「UR+」に参加、協働ロボットのモデルベース開発が可能に:ロボット開発ニュース
MathWorksが、Universal Robotsの協働ロボットとの統合が認定された製品によるエコシステム「UR+」プログラムに参加。「MATLAB」がUR+の認定を受けた。
MathWorksは2023年4月3日(現地時間)、Universal Robots(UR)の協働ロボットとの統合が認定された製品によるエコシステム「UR+」プログラムへの参加を発表した。
同社のモデルベース開発環境である「MATLAB」が、ロボティクスアプリケーションの設計やシミュレーション、テスト、実装を行うためのソフトウェアツールとしてUR+の認定を受けた。
ロボティクスエンジニアは、ML(機械学習)やディープラーニング、コンピュータビジョン、最適化、センサーフュージョンなどの高度に専門的な協働ロボットアプリケーション開発にMATLABを活用できる。AI(人工知能)機能と優れたロボットアルゴリズムにより、協働ロボットは変化する環境を適切に認識し、効率的で生産性の高い動作が可能となる。
また、MATLABをURの協働ロボット向けシミュレーションソフトウェア「URSim」およびURハードウェアに接続すると、URの協働ロボット向けアプリケーションの検証を行える。MATLABを使えば、オフラインでの協働ロボットプログラミングとシミュレーションが可能になり、現場でロボットを使用してプログラミングする際のダウンタイムを最小限に抑えられる。
また、MATLABのツールである「MATLAB Coder」「Simulink Coder」を使用して、GPUボードなどの組み込みターゲット上で直接C++コードを生成し、ロボットアルゴリズムやAIモデルを展開すれば、URの協働ロボットでのスタンドアロンかつ高速な実行も可能になるという。
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