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製造や物流現場での棚卸を可能とするRFID技術のパッケージソフトを発売:物流のスマート化
東芝テックは、RFID技術を用いたパッケージソフト「RF異物検知」「RF簡単棚卸」を発売した。RF異物検知は出荷現場において出荷物への備品混入を防ぎ、RF簡単棚卸は製造や物流現場での効率的な棚卸を可能にする。
東芝テックは2023年4月3日、RFID技術を用いたパッケージソフト「RF異物検知」「RF簡単棚卸」を発売した。RF異物検知は出荷現場において出荷物への備品混入を防ぎ、RF簡単棚卸は製造や物流現場での効率的な棚卸を可能にする。
RF異物検知は、RFID技術を用いて、出荷物を開封せずに備品の同梱状態を把握できるパッケージだ。RFタグを取り付けた備品が出荷物に紛れ込んでいる場合、RFIDハンドリーダーをかざすことで混入している出荷物を特定できる。
棚卸機能も実装しており、備品管理の効率化にもつながる。ネットワーク環境や専用のサーバが不要なスタンドアロンで動作するシステムのためコストを抑えられる。
RF簡単棚卸は、物品に取り付けられたRFタグを一括で読み取り、棚卸の手間の削減や精度を高めるパッケージとなる。CSVファイルのマスターデータや理論在庫データをAndroid端末に取り込むと、RFIDハンドリーダー「UF3000」を用いて棚卸ができる。
マスターデータに付与した分類設定をもとに、分類ごとの棚卸も可能だ。独自のコードをRFタグへ書き込み、現場で使用している管理番号に近い形での集計もできる。
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