停滞する製品市場に新しい風をもたらすには？：メカ設計メルマガ 編集後記

「それが当たり前」に向き合ってみることも重要ですね。

[八木沢篤，MONOist]

この記事は、2023年4月11日発行の「メカ設計 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

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　「そこにあって当たり前」「そういう使い方が普通」であると、何も疑問に感じず、日々の生活の中に溶け込んでいるモノは案外多いのかもしれません。

※画像はイメージです

　そうした既成概念を取り払い、そのモノの存在や価値を見直して、新しい使われ方やこれまでにない魅力を引き出すというアプローチは、寡占化が進む製品市場や成熟度が高く、ある種完成されてしまった製品市場を活性化する意味でも、強力な一手になり得る気がします。

　家庭内におけるピアノもそんな製品の1つではないでしょうか。四角い箱型で、サイズも大きいピアノは、壁際に置かれることが当たり前で、壁に向かって弾くことが普通です。

　そうした常識を覆し、定位置であった壁際からピアノを解放して、自由な演奏スタイルを提案する製品があります。

停滞する製品市場に新しい風をもたらすには？